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噛んで食べるための“入り口の医学”を意識
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T.K
歯科衛生士/2007年4月から勤務
歯科衛生士歴18年
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人に教えることで仕事の幅が広がった

 ベル歯科医院での勤務歴こそようやく丸5年を迎えるK歯科衛生士だが、専門職としての経験年数は18年を数えるベテランだ。ここ2〜3年は豊富な経験を活かし、若手歯科医師や後輩歯科衛生士の指導にあたる機会が増えている。院内では主に、マネジャーと協力して新人を対象に業務のシステムを説明したり、ヒューマンスキルを指導したりすることが多い。もちろん、歯科衛生士には技術指導も行う。また、2011年にははじめて院外の人々の前で、ベル歯科での教育に関する取り組みを発表する機会を得た。「人に話すためにはまず自分自身が深く理解すると同時に、相手の考え方や価値観を受け入れる必要があり、人間としての幅が求められるという意味でもとても勉強になります。また、院外の方々と交流することは視野を広げることにもつながり、仕事を通してよい経験をさせていただいているとつくづく感じています」と充実感いっぱいの表情で語る。従来から患者さんの口腔の健康づくりに並々ならぬ情熱を注いできたが、さらに指導という役割が加わり、自分の仕事の幅の広がりを実感する毎日だという。

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患者さんの変化から見えてきた口腔と全身の関係

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 業務時間の中で、後輩の指導などに費やすのは2〜3割程度で、7〜8割は歯科衛生士として患者さんに直接向き合う時間を確保できている。「入職当時から約5年間続けて担当させていただいている患者さんもたくさんいらっしゃいます。そうした中で強く意識するようになったのが口腔と全身の関係です。高齢になるにしたがって持病を抱える患者さんも増え、その影響と見られる症状が口腔に出ているケースもしばしば見られます。口腔状態の悪化が全身の衰弱につながることもあり、私たちの仕事は噛んで食べるための入り口の医学を扱っているのだと改めて意識するようになりました」と、患者さんとの長い付き合いの中で問題意識が広がってきた様子を語る。
口腔と全身疾患の関係については折に触れて患者さんにも話すが、それをメンテナンスへのモチベーションにつなげるためには自らの説明に説得力を持たせることが大事と考え、的確な指摘を早期に行い、信頼を勝ち取ることを心がけている。「ブラッシングの癖を見抜いて炎症を起こしやすい部分を指摘したり、その方の症状から全身疾患の可能性をお話ししたりしています。やがて指摘通りの変化が見られるとすごく納得していただけますし、患者さん自身が早く気づき、早期に受診していただけるので予防の意味でも効果的です」と手応えを語る。
K歯科衛生士は「まだまだ学ぶことはたくさんあります」と言い、今後も機会を見つけては新しい知識を吸収し、実務に活かしていきたいと意欲を見せる。「そのためにも人の話に素直に耳を傾ける柔軟さを維持していきたい」と、謙虚に仕事と向き合っている。
2012年3月インタビュー
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お口の中の良い環境をつくり上げていく喜び
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徐々に深まってきた患者さまとの信頼関係
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 「患者さまのお口の中をどのようにしていけば一番いいのかを考え、予防プログラムを組み立て実践していくと、歯や歯肉の状態が目に見えて良くなっていきます。患者さまと一緒に、お口の中に“良い環境”をつくり上げていくという部分に大きなやりがいを感じています」
メンテナンスに取り組みたくてベル歯科医院に転職したというK歯科衛生士は、現在の仕事の魅力をこのように語る。日々の仕事の約7割はメンテナンス業務、残り3割は歯科医師のアシスタント業務や、説明用のプレゼンテーションづくりに充てている。歯科衛生士学校の実習の時期には実習生の指導も担当する。既婚者であるK歯科衛生士にとって、こうした忙しい仕事と家事の両立はたいへんだが、「歯科衛生士としてやりたい仕事に打ち込めるのは幸せ」と言う。
この1年は、「患者さまとのコミュニケーション」を1つの課題と考え取り組んできた。予防の専門家としてよりよいプログラムを提案したり、ときには世間話を楽しむことで徐々に信頼関係を築いてきたという。「患者さまが心を開いてくださっていることを実感できる機会も増えました。そういう意味でも充実してきています」と満足げだ。

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年齢やキャリアを超えて相談し合う
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 仕事に慣れてきた今、新たに見えてきた課題もある。それは、口腔の管理が上手にできている人たちにメンテナンスの意味をどう伝え続けていくか、だ。
「メンテナンスを受け始めて間もない方たちには比較的、お口の中の変化を実感していただきやすいのですが、長く通われている患者さまはセルフケアもお上手ですから、その分、メンテナンスの効果を感じにくくなっている場合もあるということに、最近に1なって気づいたのです」とK歯科衛生士。「どんなに状態がよい方でも、メンテナンスを受けるか受けないかで大きな違いが出てくることは理論的にも経験的にも明らかです。その違いをなんとか実感していただき、末永く通院していただけるように、自分にできることを探しているところです」と言う。
職場では一歯科衛生士であると同時に、ほかのスタッフをサポートする立場でもある。そんな中いつも思っているのは、「仕事を楽しんでほしい」ということ。「好きで始めた仕事でも、壁にぶつかった瞬間、どうしても辛いものに変わってしまいます。そんなとき、なんとか前向きに乗り越えていけるように、少しでもお手伝いができたらという気持ちです」と落ち着いた口調で語る。もちろん、自分が困ったとき、判断に迷ったときなどはほかのスタッフを頼る。「さまざまな経験や考え方を持った同僚と話すことで、仕事のヒントを得たり、視野を広げることができます。年齢やキャリアには関係なく、同じ職場で働く者同士として、これからも助け合っていけたらと思います」

 

求人のない時期に見学し、面接を“予約”
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 転職のきっかけは結婚による引っ越し。長年勤めた横浜市内の歯科医院を退職し、2007年4月からベル歯科医院に勤務している。新しい職場を探し始めた頃の心境を、K歯科衛生士は次のように語る。
「せっかく転職の機会を得たのだから、これまでやりたいと思っていた予防の仕事が身につくところ、専門性を活かしながら長く勤められるところを見つけたいと思いました。予防はやはり、患者様のご理解をいただいたうえで、自由診療の中で徹底して行ってこそ大きな効果が得られると思います。だから、そういう視点で歯科医院の情報を集めることを心がけました」
現在、住んでいる厚木市から通える範囲の歯科医院情報を、ハローワークとインターネットを利用して収集。「ここ」と思える歯科医院を探すため、求人を出していない歯科医院も見逃さなかった。そんな中、ベル歯科医院のホームページを発見。担当患者を多数持ち、専門職として予防に取り組む歯科衛生士のイキイキとした仕事ぶりが紹介されているのを見て感激した。
「ここしかないと思ってすぐに電話をしました。結局、その時点では採用枠がなかったのですが、見学をさせていただきました。規模が大きく、全ユニットにパソコンのモニタが配置されていて、全員で同じ画面を見ることができるなど充実した設備には驚きました。いろいろな面で、自分の中で漠然と描いていたイメージが、目の前で現実になったようなインパクトがありました」 求人を出すときは連絡をもらえるよう約束を取り付け、その日は帰宅。待った甲斐あって、約1カ月半後に即戦力として採用された。

 

「患者様と一緒に考え、ともに歩んでいきたい」
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 特別な研修などはなかったが、現場に出る前に院長推薦のスケーリングセミナー(4日間)と、自ら見つけたスウェーデン人歯科衛生士によるPMTC講習(1日)に参加し、予防の基礎を確認。その後、歯科医師のアシスタントから実務を始め、すぐに予防も担当するようになった。
「ベル歯科医院を含めて4軒の歯科医院に勤務しましたが、本格的な予防プログラムに取り組むのは今回がはじめてでした。最初は、テクニック的なことはもちろん、システマティックに確立されたベル歯科医院の業務の流れを早く身につけなければと、ついつい焦ってしまう面がありました」と言うK歯科衛生士。しかし今では、「わからないことは何でも聞くことにしています。半年経って、やっと自分のペースがつかめつつあるような気がしてきました」と笑顔を見せる。
現在の課題は、新しく予防を始める患者さんとどうコミュニケーションを取っていくかだ。 「何を目標に、どんな管理を行っていくかを患者様と一緒に考え、ともに歩んでいきたいのです。そのためにはどんな質問を投げかけ、何を提案するのが一番いいのか、いつも考えています」
2007年9月インタビュー

 

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