ヨーロッパ大陸の南西端にあるポルトガルで、インプラントの新しい治療システムが開発されました。
歯を失った人が再び噛めるようにする治療法は、長い間義歯(入れ歯やブリッジ)が行われてきましたが、
現在の歯科医学ではインプラント(人工歯根)が第一選択になりつつあります。
インプラント治療の分野は、大きく分けると2つあります。
ひとつは、一部の歯が抜けたケースで、その部分をインプラントで回復する治療。
もう一つは、全ての歯が抜けたケースで、全く歯が無くなったところにインプラントで回復する治療。
今回研修を行ったポルトガルの Clinica Malo(マロ・クリニック)は、全ての歯が抜けたケースを対象にしており、4本のインプラントを支えにして10〜12本分の歯を回復する治療法(All-on-4)を開発しました。
従来は10〜12本分の回復には、インプラントが6本以上必要と考えられてきたので、大幅な本数減少が可能になったわけです。
また、インプラントを埋入した当日に、手術の数時間後に仮の歯を入れて噛めるようにする、という製作法
を開発しました。従来は数週間から数ヶ月の安静期間を置いてから仮の歯で噛んでよい、としてきたので
患者さんにとっては手術直後から噛めるという治療法は画期的なことです。
3日間の研修で、手術法、義歯の制作・調整法等を学び、Malo Clinicの病院見学もしました。