山本 順登

スタッフの声

5年研修プログラムを修了し新たなステージへ

山本 順登

  • 歯科医師
  • 2017年度 ベル歯科医院研修医
  • 5年研修プログラム修了者(7期生)

患者さんが噛めるようになる喜びが倍増!

2022年3月、「5年研修プログラム」を修了し、4月から勤務医としての新たな一歩を踏み出した山本歯科医師。「長期間のプログラムを終えたという意味では格別の達成感があります」と充実の笑顔を見せつつも、「経験を積んだ分、課題も見えてきました」と身を引き締めているところです。担当する患者数は昨年から300~400人で安定。一方で診療の幅は着実に広がっています。特に難しいインプラントのケースなど、これまでは先輩に依頼していたような症例の治療も自分で担えるようになったのは大きな成長。
「治療後、厚いステーキが食べられるようになった、前より食事が楽しく感じるなどと話してくださる患者さんと、喜びを心から共有できるんです。患者さんが噛めるようになる喜びは、先輩に依頼していたときに比べて倍増しました」と本当にうれしそう。

6年近く患者さんを診てきて、今、感じているのは、全体的に口腔内の状態が良くなり大きな治療を要するケースは稀になったということ。これは初診の患者さんも同様だそうで、一般の人々の歯の健康に対する意識の高まりを実感しています。そんな中、歯科医師の仕事で特に重要と考えているのが、治療や予防に関する「計画」です。
「少なくとも10年、20年先まで想定しながら、患者さんの現在の状況や希望などを多角的に捉えて、短期、中期、長期の計画を立てることに取り組んでいます」

最大の課題はスタッフ教育

診療以外の役割として、昨年までは医院全体の管理・運営を任されていましたが、今年からはこれを1年下の後輩に譲り、自身は臨床研修歯科医の指導に重きを置いています。1年目の研修医4名のうち2名のメンターを務めているほか、全4名を対象に週1回ペースで30分程度の時間を設け、技術指導も行っています。
「たとえば充填、義歯の練習というように、毎回テーマに沿って実習してもらい、指導やチェックをしています」と山本歯科医師。受講者がまだまだ少ないとされる「歯科医師臨床研修指導歯科医講習会」も鈴木彰院長の勧めで受講し、指導歯科医の資格を取得しました。

さらに現在は、「最大の課題」と位置づける、歯科医師を含めたスタッフの育成にも注力しています。
「いずれ開業して理想の歯科医院をつくるためにも、全職種をどのように採用・教育したら、自分の考えを理解して一緒に動いてもらえるのかを常に考えています。今は診療中に気づいたことを伝える程度ですが、もう少し体系だった教育も必要だと思っています」と話します。

一歯科医師としての目標は、診療の質を上げること。
「技術の向上はもちろん、治療計画、予防計画をしっかり立てて、患者さんのゴールと自分のゴールを一致させたうえで、ゴールに向かって邁進したいと思います」。これを実現するためには頭と技術と経験が必要と、自らの症例を振り返り分析する作業を日々、積み重ねています。

2022年12月インタビュー

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