大澤 次郎

スタッフの声

在宅患者さんの人生と向き合う豊かな時間

大澤 次郎

  • 歯科医師
  • 訪問歯科診療担当
  • 2000年から勤務

歯科用ソフト開発から訪問診療へ役割がシフト

歯科医師になって17年。その大半をベル歯科医院とのかかわりの中で歩んできた大澤歯科医師。2000年に非常勤で入職してから10年余りは、主に歯科医院向け予約ソフトの開発を担当していた。医療機関のIT化が発展途上にあった当時、ベル歯科医院では質の高い診療を効率的に提供するため、独自のシステムづくりを進めていたのである。「単に予約に関する業務を電子化しただけではなく、スケジュール管理などもできるように工夫したソフトです。当院ではもちろん使っていますし、その後、販売もするようになって、現在までに全国40余りの歯科医院に導入していただいています。今後は、個人のスマートフォンと連動したシステムの開発や運用も必要だと、鈴木彰院長とはよく話しており、ぜひそういう仕事もしてみたいと思っています」と意欲を見せる。大澤歯科医師にとってプログラミングは趣味でもあり、やりたい仕事の1つでもあるという。 ただし、いま現在はシステム開発に打ち込む時間をとるのは難しいようだ。というのも、2011年4月に常勤となったときから一身に担っている訪問診療へのニーズが高まり、患者さまの人数も、訪問回数も、この6年で約2倍に増えているというのだ。現在の在宅患者さまの人数は120人前後。訪問回数は多い人で月2回、少ない人で3カ月に1回ほどで、訪問件数は月平均170回程度で推移している。

専用機器の発達により外来と遜色ない診療が可能に

こうしたニーズの高まりとともに、訪問診療を始めた頃と現在との大きな変化として挙げるのは、診療環境の進化だ。「当初は在宅専用の機器がなかったので、たとえばバキュームは掃除機を改造して自分でつくったりしていました」と言うが、所属する地域の歯科医師会に、訪問診療用に開発されたポータブルユニットやポータブルエックス線装置を会員に貸し出す制度が2年ほど前からでき、それを利用することで、院内での外来診療に比べてもほとんど遜色がないかたちでの診療が、在宅でも可能になったという。 6年間取り組んできて、いまあらためて感じている訪問診療の魅力は、「口から食べる」という人間が生きるうえで基本ともいえる重要な機能を、専門家として支えるこができる点。「認知症の方や重い身体疾患のある方でも、口腔の状態が良くなり口から食べられるようになると、笑顔が出るし元気になります。お亡くなりになる方も少なくないという意味では淋しさもありますが、ご家族から『最期に食べられて幸せだった』などと言っていただけるとやりがいを感じます。人生経験豊かな高齢者の皆さまと交流し、いろいろなお話を聞くことができるのも得難い経験です」と語る。 大澤歯科医師は、「摂食・嚥下機能の維持・向上は、これからの歯科には欠かせない視点です。在宅は、それを学び、実践できる貴重な場。もし敷居が高いと思って二の足を踏んでいる歯科医師がいるなら、ぜひ一歩踏み出してほしい。それによって在宅で療養している多くの方が救われるし、歯科の存在価値が高まると思います」と呼びかける。

2017年01月インタビュー

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